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浅井 志保; 渡部 和男; 須郷 高信*; 斎藤 恭一*
Journal of Chromatography A, 1094(1-2), p.158 - 164, 2005/11
被引用回数:23 パーセンタイル:55.38(Biochemical Research Methods)放射性廃棄物を安全かつ経済的に処分するためには、放射性廃棄物に含まれる放射能量を測定する必要がある。測定対象となる放射性核種のうち、線及び線放出核種については、測定の前処理として化学分離が必要となる。本研究では、化学分離の迅速化を目指して、抽出試薬を担持したグラフト多孔性膜を開発した。まず、ポリエチレン製の多孔性中空糸膜に電子線を照射してラジカルを生成させ、エポキシ基を有するモノマー、glycidylmethacrylate(GMA)をグラフト重合し、GMA膜を作製した。次に、エポキシ基の開環反応によってオクタデシルアミノ基(CHNH基)をグラフト鎖に導入し、疎水性膜とした。疎水性膜を抽出試薬担持溶液(抽出試薬/エタノール=5/95, (v/v))に浸漬し、抽出試薬担持膜とした。抽出試薬は希土類元素に選択性を持つHDEHPを用いた。HDEHPの担持量は、最大2.1mol/kg-GMA膜となり、膜の体積は1.4倍に膨潤した。その結果、細孔径が増大し透水性が向上した。得られたHDEHP担持膜にイットリウム水溶液を透過させたところ、0.38mol-Y/kg-GMA膜のイットリウムが吸着し、7M硝酸で全て溶出できた。吸着・溶出の繰り返し操作後も吸着容量は変化しなかった。
町 末男
放射線化学, 12(24), p.18 - 23, 1977/00
分離操作を選択透過膜によって行う方法は、相変化を伴わないことから省エネルギープロセスとしても注目されている。分離用の膜には大別して荷電膜と非荷電膜がある。それぞれの用途、使用条件によって、目的にあった膜の開発が進められている。本報では、イオン交換膜、モザイク膜、逆浸透膜、濾過膜などの合成における放射線プロセスの利用の有用性と研究の現状を紹介した。とくに放射線グラフト法を用いたイオン交換膜と逆浸透膜、プラズマ重合を利用した逆浸透膜、粒子トラックを利用した多孔質膜などを中心に論じた。